最近は、何処を見ても歩きながらスマホを触っている人を見かけますね。
スマホを触っていなくても、自転車運転中にイヤホンをしている人など、スマホの普及によって人の移動中の行動にも変化が出てきました。
これは日本だけではなく、海外でも問題になっているようです。
今回は、「スマホゾンビ!?」各国で行われている対策について紹介したいと思います。
ハワイ州の都市「ホノルル市」は、10月から歩きスマホが違法に!
旅行先で人気のハワイですが、ハワイのホノルル市では今年の10月から歩きスマホが違法になります。
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歩行者がスマホを見ながら道路を横断することを「歩きスマホ」と言いますよね。
7月27日にホノルル市長は、この「歩きスマホ」を禁止する法律を承認しました。
モバイル端末のほかに、メール機器・電子辞書などの小型デジタル端末、ラップトップコンピューター・デジカメ・ゲームなどの通信が可能なものも含まれます。
オーディオ機器は含まれないと言う事ですが、通信機能が付いているデジカメで撮影していたら違法になるなんて、日本では考えられないですよね。
緊急電話番号である「911」に発信するための歩きスマホは、違法対象から除外されます。
承認されたのは7月ですが、適応されるのは10月25日からです。
何故、この法律が承認されたかと言うと、ホノルル市では高齢者を中心に歩きスマホをしていて車とぶつかる事故が多くなったからです。
施行されるまでの間は、警察が法律の説明と注意をすることになります。
施行されてから、初めての場合は15〜35ドル(約1600円〜3800円)の罰金になります。
1年以内に2回繰り返すと35〜75ドル(約3800円〜8200円)、3回目以降は75〜99ドル(約8200円〜1万)の罰金になります。
この法律で驚きなのは、歩道での歩きスマホと道路の横断中の通話は違反にならないと言う事です。
歩道でも危ないことに変わりはないと思いますが、歩きスマホへの対策としては大きな一歩ですね。
アメリカでは、議会に提出されたことも!
アメリカのニュージャージー州では、パメラ・ランビット下院議員が歩きスマホを禁止する法案を議会に提出したことがあります。
「歩きスマホをしたら50ドル(約5500円)の罰金、または15日間の懲役に処す」と言うものです。
以前にもニューヨーク州などで提出はあったものの、不成立ばかりでした。
今回のパメラ氏のも、大きなニュースになっていないということは不成立だったのでしょう。
しかし、2013年から、様々なところから何度も提出されている内容です。
今回のホノルル市の法律から考えても、アメリカでも少し変化があるかもしれませんね。
欧米では、「スマホゾンビ」と呼ばれている!?
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欧米では、歩きスマホをしている人は「スマホゾンビ」と呼ばれ、社会問題になっているようです。
スマホに夢中で事故にあうだけではなく、柱など動かないものにぶつかる人もいるほど深刻になっています。
歩きスマホで一番怪我が多いとされるロンドンでは、2008年3月に東ロンドンのブリックレーンで、街灯柱に緩衝材を巻いて歩きスマホが出来る「テキスト通り」を実験的に作っていました。
怪我をしないからと言って、柱に巻くのは少し違う気がしますが、本当に歩きスマホで動かないものにぶつかる人がいるという証拠ですね。
このテキスト通りが作られたのは、前年に歩きスマホが原因で怪我をした人が6万8000件を超えたことが原因です。
「柱やゴミ箱など邪魔なものが多いから」と言うのが理由で、この方法を採用したそうですが、実際は単なる緩衝材の宣伝行為だったと言う人もいます。
宣伝であろうと、動かないものにぶつかったり、6万件を超える歩きスマホ事故が起きているのは「スマホゾンビ」と表現されても仕方がなさそうですね。
ドイツでは信号機に変化が!?
ドイツのアウクスブルクでは、歩きスマホに夢中な人が怪我をしないために、一部の信号機を昨年に変更したようです。
変更された信号機は、トラムの線路付近にある信号機で、地中に埋める工事が行われたそうです。
歩きスマホを止めるのではなく、歩きスマホをしながら信号を見ることが出来る対策を取ったと言う事ですね。
欧米やドイツの方法は、歩きスマホを減らす方法ではないですが、ホノルル市は法律で今年の10月から減らす作戦です。
日本でも、歩きスマホは深刻な問題になっているので、ホノルル市のように法律が出来たり、世界的にも今後、何か変化があるかもしれませんね。