Android

Android Pのコードネームや気になる新機能について

投稿日:2018年5月11日 更新日:

5月9日に開催されたGoogleのカンファレンス I/O 2018で、次期AndroidOS「Android P」のβ版がリリースされると発表がありました。

Androidはこれまでver.を更新するたびにコードネームとしてお菓子の名前を付けていいますが、3月に開発者向けに紹介された名前は「Android P」。
今回は次期OSの「Android P」やこれまでのコードネームについてやカンファレンス I/O 2018で発表された新しい機能についてご紹介します。

Androidのバージョン名はお菓子の名前から名付けている

Androidのコードネームは、Androidが大型アップデートすると変更されます。
これまでver.1.0と1.1のコードネームがなかった時以外すべてお菓子の名前が付いており、ver.の頭文字は、Aから始まりアルファベット順になっているのも特徴です。

ver.1.0:コードネーム無し
ver.1.1:コードネーム無し(社内ではPetit Fourと呼ばれていた模様)
ver.1.5:Cupcake(カップケーキ)
ver.1.6:Donut(ドーナツ)
ver.2.0:Eclair(エクレア)
ver.2.2:Froyo(フローズンヨーグルトの通称)
ver.2.3:Gingerbread(アメリカの洋菓子、ジンジャーブレッド)
ver.3.0:Honeycomb(シリアル食品のハニカム)
ver.4.0:Ice Cream Sandwich(アイスクリームをビスケットなどでサンドしたアイスクリームサンド)
ver.4.1:Jelly Bean(アメリカの砂糖菓子、ジェリービーンズ)
ver.4.4:KitKat(チョコレート菓子のキットカット)
ver.5.0:Lollipop(棒のついた飴)
ver.6.0:Marshmallow(マシュマロ)
ver.7.0:Nougat(ソフトキャンディーの一種、ヌガー)
ver.8.0:Oreo(オレオ)

4.4は当初社内では「Key Lime Pie」が使用されていましたが、知名度の低さから「KitKat」に変更された経緯があります。

Android Pのヒントは壁紙にある

Googleは、3月に開発者向けプレビューを公開しました。
そこで公開された壁紙に「Android P」へのヒントが隠されているのです。


by google

画像のカラフルな棒付きアイスキャンディーの描かれた壁紙ですが、カラフルな棒付きアイスキャンディーは英語で「Popsicles」と言われているので次期OS「Android P」の「P」は「Popsicles」の可能性が高いと言われています。

昨年の発表時期と同じなら、8月に正式名称が発表されるでしょう。

Googleのカンファレンス I/O 2018で注目したい機能について

開発者向け「Android P Developer Preview」の初期ver.は3月にリリースされました。
そしてアメリカで5月8日から10日までにカルフォルニアにある「Shoreline Amphitheatre」で行われたGoogleのカンファレンス I/O 2018で公開された注目したい機能を紹介します。

不安解消!起動アプリを予測して電池が長持ちに

外出している時にバッテリーが無くなる不安はスマホユーザーなら一度は体験しているもの。
そんな不安を解消するために、Android PではGoogleが2014年に買収したDeepMindと共同で開発した「Adaptive Battery」を導入します。

Adaptive BatteryはML(機械学習)を活用して、今後どのようなアプリを起動するかを予測し、電池を長持ちさせる処理を行うバッテリーです。

起動するアプリを予測して処理させることでCPUの駆動を30%減らし、バックグラウンドの動作も減らせるとされています。

自動で明るさ調整する機能も改良

画面の明るさの良し悪しは人それぞれ。
Androidには自動で画面の明るさを調整する「Auto Brightness」がありますが、見やすくするために手動で明るさ調整をするという人も多いのではないでしょうか。

GoogleのBurke氏は手動で明るさ調整をすることが、電池の持ちを悪くしているとの考えから今回のアップデートで「Auto Brightness」も改良を加えます。

こちらもMLを活用しさまざまな情報を統合した上で明るさを分析し、手動で明るさを変えることを減らすようにして電池の持ちを良くするとの事です。

同じ動作を最小限にできる

Android Pでは「App Action」を導入します。
「App Action」は電池の持ちをよくするために、ユーザーがよく使うアプリを使いやすい位置に移動するなど、操作頻度を減らせるというものです。

行動を予測してパターン化し、60%の確率で操作を短縮できるとしており、例えばイヤホンを刺すとお気に入りのプレイリストが自動で流れるなど、普段行っている動作を最小限にできます。

毎日ルーティン化している動作を読み取ってくれるのは、時短したい人には嬉しいですね。

アプリ履歴ボタンがなくなって操作方法が変わる

AndroidはiPhoneと違い、画面の下に戻るボタン・ホームボタン・アプリ履歴ボタンの3つのボタンがあります。
その中の1つ、アプリ履歴ボタンがなくなり画面下からのスライドで履歴が表示されます。
履歴画面で、もう一度下からスライドすると、アプリ一覧が開かれるので慣れるまではとまどうかもしれませんが、これまで以上に操作性のいい端末になるでしょう。

その他にも様々なシステムの導入や変化が行われる模様です。
今後の開発者プレビュー版は、

・6月上旬に「Preview 3・β版(最終APIと公式SDK・Playサービス)」
・6月下旬に「Preview 4・RC版(テスト用リリースコンディショナル)」
・リリース直前に「Preview 5・RC版(最終テスト用リリースコンディショナル)」

と追加されて行き、2018年第3四半期に正式版がリリース予定です。
過去の例から考えると、一般にリリースされるのは、8月とされています。

正式発表と一般リリースまで、期待が高まりますね。

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