音楽を聴く時、1番使う機器は何でしょうか?
音楽機器の歴史を簡単に紹介しますと、昭和30年にレコード、40年にラジカセ、50年にウォークマン、平成2年にMDと時代が進むごとに小さくなっていきました。
平成12年にはiPodが登場し、カメラ付きなど携帯のような機器になりました。
そして今、スマホで音楽を聴けるようになりました。
今回は、「スマホでの音楽再生について」を紹介します。
by gatag
目次
スマホは音楽再生機器?
MMD研究所とコロプラが共同して実施したアンケート「2017年3月スマートフォンでの音楽視聴に関する調査」の結果が公表されました。
調査期間は3月21日〜3月22日の間で、ネットでのアンケート調査でした。
アンケートの対象者は、15歳から39歳のスマホ所有者の人で、1,671人から回答を得ることができました。
複数回答をしても良い質問の中に「よく利用する音楽再生機器について」という内容がありました。
結果は、デジタルオーディオプレイヤーは26.5%、パソコンは37.2%、そしてスマートフォンは76.8%とパソコンの2倍以上の回答数でした。
圧倒的にスマートフォンで音楽を聴く人が多いのですが、「スマートフォンだけ」と言う回答は26.8%となりました。
スマホのみで音楽を聴く人が多いわけではないので、時と場合によって変えている人が多いようですね。
年代が若いほど毎日スマホで音楽を聴いている傾向に?
スマートフォンのみで聴いている人が少ないと言う結果を上記で紹介しましたが、スマートフォンのみじゃないだけで、スマートフォンで音楽を聴いている人が多いことに変わりはありません。
では音楽を聴く頻度はどうなのでしょうか?
30代後半では週に1度の人が多かったのですが、10代になると半分以上の57.7%の人がほぼ毎日の頻度でスマホで音楽を聴いていると言う結果が出ました。
若者のスマホ依存も原因の1つかと思いますが、好きな歌を好きな時に無料で探し聴けるのが原因かもしれませんね。
OS別に見るとiOS(iPhone)が多い?
スマートフォンのOS別に利用頻度を見てみたところ、ほぼ毎日聴いていると言う回答が多かったのはiOSでした。
Androidは、毎日聴くと言う回答が少ないかわりに週に4〜5回など、週に数回聴く程度という回答がiOSより少し多めに振り分けられていました。
2010年に行われたアンケート結果と見比べると、「毎日・ほぼ毎日」の割合はOS関係なく増加していました。
音楽再生方法は「YouTubeなどの動画」が大半?
スマホで音楽を聴いている人の再生方法はどのようなものが多いのでしょうか?
こちらもアンケート調査の結果なのですが、1番多かったのはYouTubeなどの動画サイトで、60.9%と6割を占めていました。
購入したCDからの取り込みや無料音楽配信サービス、定額制音楽配信などの回答もありました。
定額制音楽配信は9.1%と非常に低い数字なのが驚きですね。
しかし、2010年のアンケート調査の結果見比べると、動画サイトと共に、定額制音楽配信も回答が増えているのです。
無料で何でも聴ける時代に、ちゃんとお金を払って聴いている人がいると思うと、とても素敵なことですね。
OS関係なく動画サイトは回答が1番多かったのですが、音楽業界の衰退をカバーするには定額制音楽配信などで支援することが大切なのかもしれません。
定額制音楽配信で1番多く選ばれているのは?
定額制利用者への質問で利用率を調べる質問がありました。
その結果、
4位は「AWA Music」
3位は「Google Play Music」
2位は「Apple Music」
そして1位は「Amazon Prime Music」で33.3%でした。
無料で聴ける中、何故定額制を選ぶのでしょうか?
その理由についてもアンケートで調査をしたようで、「音質」や「使いやすさ」、「曲数が多い」などの回答が多くみられました。
定額制で料金を払っているからこその安定感ですね。
また、月額料金が安いからと答える方もいたようです。
スマホで聴くのも良いけどCDを買ってみませんか?
音楽業界が衰退していることをご存知でしょうか?
スマホが普及し、今ではYouTubeや無料サービスで音楽を好きな時に聞くことができます。
その簡単さはメリットだけではなくデメリットも付いてきます。
そのデメリットとはCDの売り上げが下がることです。
以前ミュージシャンのスガシカオさんが「ダウンロードは赤字、CDを買ってほしい」とツイッターでつぶやいたことがありますが、その通りなのです。
CDの売り上げは、平成12年と21年を比べるとほぼ半分以上以下に減っています。
これでは好きなミュージシャンのやる気を下げてしまい、その結果自分たちに素敵な歌が届かなくなるかもしれないのです。
スマホで音楽を聴く事は、実は深刻な問題なのかもしれませんね。