「OPPO」と聞くとどんなものを想像しますか?
時と場合を考える「TOP」、ちょっと前に流行った芸人さんのネタなど何かの略称に見えますよね。
しかし、OPPOは略称ではなく、世界ランク4位になった実力派企業です。
今回は、今年から日本でも発売を開始する「OPPO」とAndroid事情について紹介しますね。
OPPOって何?
「〇〇メーカーが参入!」と言われても、どんなメーカーなのかが分からないと興味がわきにくいですよね。
まずは、OPPOとはどういう企業なのかを見てみましょう。
OPPOの歴史は、2001年から始まります。
2001年に世界中で商標登録を済まし、2003年に創立記念をし、2004年に中国でビジネスを開始しました。
創立については、中国の大手電子機器メーカー歩歩高電子工業のAV部門を分社化によるものです。
AV部門なので当初は、2005年にMP3プレイヤー、2006年にMP4プレイヤーと音楽専門の端末を発売していました。
そのままAV部門特化で行くかと思いきや、2008年にモバイル携帯業界に参入し、2010年には国際市場へ拡大、同年に海外事業を発足と急成長を起こします。
今では世界21ヵ所の市場で活躍をし、「OPPO=AV部門」ではなくスマートフォン部門として多くの人に知られるようになりました。
2011年にAndroid「Find」シリーズでスマートフォン市場に参入し、その際にCMに起用されたのがレオナルド・ディカプリオです。
起用した俳優が大物だったため話題になりましたが、今考えるとスマホ市場に参入するための大きな一歩だったかもしれませんね。
最近では、2017年第3四半期のスマートフォン出荷台数でアジア1位、世界4位になりました。
2001年から2018年で、違う部門からスマホ市場の上位までのし上がってくるのは凄い事ですよね。
カメラフォンとは一体?中国で人気な理由
AV部門としてやってきた一方、公式サイトではカメラフォンブランドとしてアピールされています。
スマートフォンならぬ「カメラフォン」。
OPPOは薄型と並行で、カメラ機能にも重視しており、2013年12月には、カメラの角度を206度まで変更でできるスマートフォン「N1」を発売しています。
実際にN1の機能を調べてみるとスマホの上部にあるカメラが手動で前後に回転できるようになっていました。
角度がイマイチってときに使えるスマートフォンが2013年の時点で存在していたなんて凄いですよね。
日本で発売されるOPPOの機種は、自撮りの味方!
by oppo
企業の進化の速さとカメラ機能を重視しているのがOPPOの魅力であることを上記で紹介しましたが、今回日本で発売されるOPPOの機種は「R11s」というカメラ機能の中でも自撮りに力を入れた機種です。
OPPOの企業精神は「自撮りカメラにも高画質を」と言うものですが、R11sのフロントカメラは驚きの2000万画素です。
iPhoneXでもフロントカメラは700万画素なので、桁が違いますね。
更に、自撮り機能だけではなくAIビューティーセンサーも搭載されており、フロントカメラに認識された顔の特徴を瞬時に分析し、美顔効果を出力します。
海外でも加工写真などは流行っていますが、日本は特にInstagram等のSNS上でSnowなどのアプリを使った自撮りの投稿が多い傾向です。
R11sは、そんな方にお勧めの機種になるかもしれませんね。
日本参入!OPPOの今後はどうなる?
OPPOは日本でも、カメラ重視のスマートフォン中心の販売が予想されます。
しかし、問題なのは日本は海外と違ってAndroidよりiPhoneユーザーが多い事です。
中国でも最近では「古くてもiPhone」と言われているようなので、ここでユーザーを取り戻し、増やしたいのがOPPOの考えでしょう。
R11sはAndroid7.1をベースにした「カスタムOS:Color OS 3.2」を採用しています。
カスタムOSにした理由は、Android操作ではなくiPhone操作に似せるためです。
iPhoneユーザーの多い日本と「古くてもiPhone」となりつつある中国2つを狙っているように見えますね。
iPhoneよりフロントカメラ画素数が高く、Snow要らずの高機能カメラな上にiPhoneに似たAndroidと考えると心が揺れる若者も多いのではないでしょうか。
少し話は変わりますが、Net Applicationsから2018年1月のタブレットOSシェア率が発表されたのを知っていますか?
2017年9月頃からiOSシェア率が減少し、Androidシェア率が増加し続けています。
2社以外のタブレット企業は圧倒的に少ないために、この2社だけの戦いになっていますが、iOSが押されている今、スマートフォンにも何か影響が起きるのではないでしょうか?
タブレットのシェア率なので、スマートフォンのシェア率とは異なっていますが、この変動を見てOPPOがiPhoneユーザーを狙ったとしたら面白い展開になりそうですね。