日本のiPhoneユーザーは、Androidユーザーよりも多いといわれていますね。
そんな日本だからこそ、皆様に知っていてほしい機能がOS11には搭載されています。
その機能とは、もしもの時の「SOS機能」です。
事故などは、事前に予測することは不可能なので、是非知っておきましょう。
目次
iOS11からの新機能「SOS機能」とは?
by photo-ac
iOS11から登場した「SOS機能」とは、緊急時に警告音が鳴り、通報する機能のことです。
この機能には、機種によって異なる点があるので以下で紹介しますね。
iPhone8/iPhone8 Plus
サイドボタンと音調ボタンを押し続けると、「緊急SOS」のスライダが表示されます。
その後、3秒のカウントが表示され、そのままにしていると警告音が流れ出し、再びカウントダウンが開始します。
このカウントダウンは、スキップすることが出来るので、痴漢など待てない状況の場合はスキップですぐに警告音を鳴らしましょう。
2回目のカウントダウンが終わると、自動的に緊急通報電話番号に掛かるようになります。
iPhone7以前の機種
電源ボタンを5回連打すると、「シャットダウン」の他に「緊急SOS」のスライダが表示されます。
設定を詳しくしていない場合は、スライダをスライドすると、警察・海上保安庁・火事/救急車/救助の3つの選択肢が表示されます。
緊急SOSで通話をした後は、キャンセルボタンが表示されます。
このキャンセルボタンを押さずに放置すると、指定の連絡先に現在地を知らせるテキストメッセージが送信されます。
この位置情報は、オフにしていても強制的にオンになり、送信されるので、どんな場合でも情報が行くと思われます。
なお、何かしらの事情で位置が変更され続けると、その都度場所変更のメッセージを送信し続け、約10分後にはiPhoneに通知が表示されます。
位置情報の更新は、ステータスバーの通知から「共有の停止」を押すことで止めることが可能です。
共有を放置し続けると、その後24時間、4時間ごとに「共有の停止」の通知が表示されます。
Apple Watch
実はこの機能、Apple Watchにも搭載されています。
暗い夜道に怪しい人が付いてきている場合は、ポケットに入れている携帯よりも時計の方が怪しくないので警戒されにくいですよね。
Apple Watchもサイドボタンを長押しすると緊急SOSが表示されるので、持っている方は覚えておきましょう。
緊急SOSの詳しい設定について
緊急時になることなんて、誰も事前に予測することは出来ませんよね。
何かあってからでは遅いので、先に緊急SOSの詳しい設定を行っておきましょう。
緊急SOSの設定は、iPhoneの設定にある「緊急SOS」から行うことが出来ます。
自動通報を押すと、「カウントダウンで音を出す」というものが下に表示されます。
これは、カウントダウンで警告音を鳴らすことなので、痴漢など声を出しにくい時に使えますね。
また、機種によって異なりますが、カウントダウンと自動通報の中間に「緊急連絡先」と「ヘルスケア」の設定も表示されます。
緊急連絡先に家族などを設定しておくと、家族にも位置情報が行くようになるので、是非お勧めします。
服用している薬がある人必見!ヘルスケア設定とは?
緊急SOSを1番知ってほしいのは、薬を服用している方です。
日本の救急搬送は年間560万人で、その内約64%が発作などの急病によるものです。
健康な人にも知っていてほしい機能ですが、約64%の人の中には、服用している薬がある人もいると思います。
突然の発作や副作用で喋れなくなった時、「併合していけない薬などの情報」を伝えることは困難ですよね。
そんな時に使えるのが「メディカルID」です。
iOS11から導入された緊急SOSには「メディカルID」の表示も設定できるようになっています。
3年前からプリインストールされているハートマークが目印の「ヘルスケアアプリ」は、医療情報や個人情報を記入することが出来ます。
このヘルスケアに自身のことを設定して、緊急SOSでも表示するように設定をしておくと第3者に情報を知らせることが出来ます。
情報を見る方法は、緊急SOSとシャットダウンの真ん中に「メディカルID」というスライダをスライドすることです。
自身の情報を設定するには、メディカルIDに登録する必要があります。
生年月日や医療メモ、アレルギーや服用中の薬や血液型や緊急連絡先を設定することが出来るので、いざというときに携帯が最低限の情報を伝える役割をしてくれます。
併合していけない薬を知らないまま、処置をしてしまい、最悪な結果にならないように事前に登録と設定を行っておきましょう。
iOS11になってから追加された「緊急SOS」は、通報だけだと思っていましたが、メディカルIDと連携することで、より医療と繋がることが可能になりました。
お薬手帳を持ち歩くことは服用中の薬がある人なら常識と言えるでしょう。
鞄を交換した時などに入れ忘れることもありますが、携帯を忘れることは、お薬手帳より少ないですよね。
服用中の薬が無い人でも、緊急連絡先を言えない状況になった時に安心できるように、詳しい設定を事前に行っておくことをお勧めします。