2010年から急速に普及され、近年では小学生から高齢者まで、幅広い世代がスマホを利用しています。
しかし、総務省の「平成28年・通信利用動向調査の結果」を見てみると世帯普及が初のマイナスになっていました。
スマホが当たり前の時代になっている今、初のマイナスとはどういうことなのでしょうか?
今回は、総務省の調査結果から様々なスマホ事情を探っていこうと思います。
スマホの世帯普及率が初のマイナス?
総務省は、平成28年9月末の世帯および企業の利用状況について調査を行いました。
スマートフォンの利用状況では以下のような結果になりました。
by pakutaso
- スマホでのインターネットの利用割合は、 57.9%となり、去年の54.3%より3.6%上昇。
- スマホを保有する個人の割合は、56.8%となり、去年の53.1%より3.7%上昇。
- スマホを保有する世帯の割合は、71.8%となり、パソコンを保有する世帯の割合である73.0%より1.2%減少。
③については、去年と比べると4.8%の差が付いたようです。
世帯でみるスマホ保有率は、平成25年間では約20%ずつ上昇していました。
しかし、それ以降は伸びがグッと弱まり、27年が72.0%だったのに対し、28年では71.8%になっています。
固定電話とパソコンの保有率が徐々に下がり、スマホとパソコンの差が縮小されました。
17040世帯の回答による結果ですが、調査を始めた10年以内で初めての減少と言う結果になりました。
スマホのインターネット利用割合について
上記でスマートフォンの利用状況について3つのポイントを紹介しました。
その中にあるインターネットの利用割合では、全体的上昇しています。
特に驚きだったのは、50代の利用率が10%も上昇していていたことです。
タブレットの利用割合も全体的に上昇しており、60代以外はパソコンの利用率も上昇しています。
しかし、スマホを除く携帯電話・PHSの利用率は低下し続けているようです。
インターネットの利用状況からみるスマホ事情
インターネットの利用動向では、以下のような結果になりました。
- インターネットを利用している個人の割合が、去年より0.5%上昇し、83.5%になった。
- 世帯年収別では、年収400万以上の各区分の約9割が利用している。
- 年齢別では、20代の3分の2が、SNSや動画投稿に利用している。
- 企業のソーシャルメディアの活用は昨年と変わらないが、金融・保険業では34.1%まで上昇。
③のSNSや動画投稿は、パソコンで行うことも出来ますが、スマホで投稿できる環境なのも多いのではないでしょうか。
インターネットの利用目的のグラフを見てみると、ニュースなどは30代の利用が多く、20代はその次です。
動画投稿は20代より10代のほうが利用率が高い結果になりました。
しかし、ソーシャルネットワーキングや無料通話やボイスチャットの利用は20代が一番多く利用しているようです。
Snowなどで動画編集をして、インスタグラムなどに投稿する人も多いですよね。
また、Snapchatも2017年から流行しだした加工アプリでSNSとしても利用されています。
年齢別でスマホの利用方法は違うと思いますが、10〜30代のSNSや動画が目的の利用はとても多いです。
その背景には、流行しているSNSの存在があるのかもしれませんね。