iPhoneと言うと、「ウィルスにかからない」というのが有名ですよね。
実際に、AppStoreのウィルス対策は厳しく、ウィルス入りのアプリが侵入する隙はありません。
スマホのウィルスの大半がAndroidを狙ったものなので、iPhoneは安心…。
と思いきや、先日「サイバー攻撃、iPhoneも標的か?」と言う記事が注目をあつめました。
本当にランサムウェアに狙われているのでしょうか?
今回は、ランサムウェアと安全にスマホを利用するためのポイントについて紹介します。
ランサムウェアとは?
ランサムウェアとは、パソコンやスマホなどに入るウィルスであるマルウエアの1種です。
これに感染すると、ウィルスがアクセス制限を掛けることが出来ます。
アクセス制限を解除するためには、利用者がランサムウェアを作った人に身代金としてお金を払うことで解除されます。
身代金を払わないと解除されないウィルスの為に、ランサムウェアと呼ばれています。
iPhoneがランサムウェアに狙われているのは嘘!しかし…
Yahoo!トピックスで掲載された理由になったのは、新種のランサムウェア「WannaCry」が原因です。
150ヵ国で23万以上の被害が起きており、その被害が拡大しているということです。
WannaCryは、WindowsXPとWindowsServer 2003を標的にした自己増殖性ウィルスです。
7・8・10は、最新セキュリティ更新で対策が打たれているので更新さえしていれば安心です。
しかし、3年前にサポートを打ち切っているXPを利用している人はまだいます。
その為、マイクロソフトがセキュリティパッチをリリースするという異例の措置をしました。
WannaCryは、スマホに感染するのでしょうか?
パソコンを対象にしたウィルスですが、スマホを標的にしたマルウエアの数は膨大です。
このウィルスだけではなく、全てのウィルスに掛からないように対策をすることが大切です。
iPhoneを守る4つのポイント
by pakutaso
WannaCryはWindowsを狙ったウィルスなので、iPhoneに掛かることはない…。
ですが、身代金要求の被害はiPhoneでも起きています。
様々な情報が入っているスマートフォンが人質になるのは嫌ですよね。
身代金要求の被害にあわないためにも対策をしましょう。
①IDとパスワードの使い回さない。
スマホの身代金要求が起きる原因で一番多いのは、アカウントの乗っ取りです。
iPhoneにはiCloudの機能として、iPhoneを紛失した際に利用できる遠隔ロック機能があります。
アカウントを乗っ取った後に、遠隔ロック機能でiPhoneをロックします。
そして、画面上に任意で表示できるメッセージで身代金要求をしてくるという被害が起きています。
iCloud以外もですが、IDとパスワードの使い回しや流出などには気をつけましょう。
②AppStore以外でアプリはインストールしない。
AppStoreは、ウィルス対策として非常に厳しい審査を行っています。
その為、AppStoreのアプリから感染することはありません。
しかし、AppStore以外からインストールしたものは厳しい審査を行われたものではないために非常に危険です。
魅力的な内容のアプリがあったとしても、AppStore以外からインストールするのはお勧めしません。
③iOSバージョンを最新にする。
2016年下旬に、サイトにアクセスするだけで脱獄やマルウェアをインストールする攻撃方法が確認されました。
「サイトにアクセスするだけで」というのが非常に怖いところで、攻撃者が何かしらのサインを送らなければ利用者が気付かないというものです。
iOSのバージョンを9.3.5以降にすることが唯一の対策方法になります。
iOSを更新することで、危険なウィルスを対策出来る可能性が大きく上がるので、常に更新するように心がけましょう。
④パソコンと繋ぐ場合は、パソコンの対策も必要。
バックアップの為にパソコンと繋ぐ人も多いのではないでしょうか。
iPhoneにウィルスが掛かっていなくても、パソコンにウィルスが潜んでいた場合は掛かる可能性があります。
MacやWindowsが感染している時に接続すると、iPhoneにも感染したという事例もあるので注意しましょう。
Web上で消えないポップアップが出てきた場合
webサイトを見ているといきなりポップアップが表示されたことはありませんか?
成人向けのサイトでよく見かけられるもので、クリックしただけで「登録完了、支払い方法は…」と表示されるものです。
ポップアップを消すことが出来ないものも多く、焦る人も多くいますがウィルスに感染したわけではありません。
履歴を消すことでポップアップも消えるので、冷静に対処しましょう。
ウイルスに感染したように見えるものや、情報が抜き取られたように感じるものも多くあります。
しかし、ポップアップを悪用しているだけで感染していない場合が大半です。
焦って自ら個人情報を流さないように注意しましょう。
個人情報を流すことで、アカウントが乗っ取られたり他のウィルスに感染するリスクが上がります。
スマホの中の個人情報を守るためにも、流出やウィルスに気を付け、対策を行いましょう。