今お使いになっているスマートフォンは、「iPhone」と「Android」どちらでしょうか?
海外では、iPhoneよりもAndroidのほうがシェア率が高く、日本だけが、AndroidよりiPhoneのほうがシェア率が圧倒的に多いようです。
何故、日本ではiPhoneのほうがシェア率が高いのでしょうか?
AndroidよりiPhoneが選ばれる理由を知ることで、今後の機種変更で悩む時間が減るかもしれません。
今回は「iPhoneとAndroidの違い」を比べてみました。
by gahag
iPhoneとAndroidのシェア率
iPhoneとAndroidの違いについてですが、シェア率の違いにも特徴があります。
米国の調査会社ガートナーが、昨年7月〜9月に販売されたOS別シェアを調べたところ、世界全体のシェア率は、iPhoneが12%でAndroidが82%でした。
世界全体で見ると、iPhoneは圧倒的に少ないですね。
iPhoneのシェア率が高いのは日本の市場のみで、約7割の人がiPhoneの利用者です。
また、調査会社GfKが発表した日本の最新販売ランキングでも6位まではiPhoneが占めています。
何故、日本のみiPhoneのシェア率が高いのでしょうか?
海外ではiPhoneよりAndroidが多く利用されているのですが、その理由の一つが「本体の料金」です。
海外のAndroidは低所得者が使えるように値段が安く設定されています。
最高級のiPhoneより安いAndroidのほうが自然にシェア率が上がるのは想像できますね。
しかし、日本はiPhoneとAndroidの本体価格に差があまりありません。
国内独自の機能である「おサイフケータイ」などを盛り込んでいるためにAndroidのほうが高額の場合もあります。
「Androidより安いから」「同じ値段なら人気の方」「皆と同じ機種」とiPhoneのほうが選びやすく、
その結果、日本ではiPhoneのほうがシェア率が高くなったようです。
周辺アクセサリの多さ
iPhoneはショップの店員にとって売りやすい機種のようです。
契約単価で比べるとAndroidのほうが高いのですが、iPhoneのほうが販売の回転率を上げやすく、Androidとの単価の差は周辺アクセサリで補えば済むために勧める店員が多いのです。
周辺アクセサリというと、ケースやカバーのことを指します。
ショップのアクセサリコーナーを見てもらうと分かると思いますが、iPhoneの方がAndroidより種類が豊富です。
その理由は、Androidは各メーカーのケースを置くため場所が必要ですがiPhoneはその機種と1つ前のを置くだけで済むからです。
最近では100円均一などでも売られていますが、やはり対応機種はiPhoneでした。
通販を利用することでAndroidのケースも多くあるのですが、直で買うより手間が掛かります。
Androidより周辺アクセサリが手軽に買える点もiPhoneが選ばれている1つなのです。
アプリのセキュリティ対策について
Androidを使っている方は、ウィルスバスターなどのセキュリティアプリを導入している方が大半だと思います。
Googleの見解によると「自衛機能があるために必要はない」そうですが、マルウェアに掛かる可能性が100%ないとは言えません。
マルウェアと言うのは悪意のあるウイルスの総称で、外部に情報を送信したり、動作を勝手に行うなどの悪意のあるものです。
このマルウェアは、2014年で10万種類以上が存在していることが確認されていて、約9割がAndroidを狙ったウイルスです。
アプリの掲載も敷居が低く、ウィルスは見つけ次第削除していますがほぼ毎日悪意のあるプログラムが発見されています。
また、Androidはパソコン経由でアプリを導入することもできるために、似ているページから導入してしまうリスクがあります。
ウィルスの亜種を含むと1000万種類を超えるためにAndroidにはウィルス対策は必須のようですね。
では、iPhoneはどうなのでしょうか?
LINEの乗っ取りなどアプリ以外でのウィルス感染はiPhoneもAndroidと同じで危険性はあります。
しかし、iOS版のウィルスバスターにはAndroidと違って「不正アプリ対策」が付いていません。
不正アプリによる感染が主な原因なのにiPhoneは機能が含まれていない理由は、App Storeに掲載する場合の厳しい審査とチェック、そしてOSレベルで管理されているからです。
利用者がApp Store以外でアプリを導入する『Jailbreak』という行為をしてしまうとリスクは高まってしまいますが、
ほとんどの利用者がApp Storeからしか導入しないためにAndroidよりはずっと安全だと言えます。
アプリ提供の違いについては、一般公開をしやすいAndroidの方がアプリ数は多いです。
ですが、最近はアプリリリースを同時期にすることが主流になりつつあります。
Androidのみ、iPhoneのみ、という限定はいくつかありますが、全体的に見ると差別化は難しくなっているようです。
売却するのがiPhoneのほうが有利!?
MVNOへの乗り換えや機種変更をする際に一番気になるのは予算です。
予算を抑えるために中古スマホを購入する人が増えていますが、選びやすいのはiPhoneのようです。
その理由は、各メーカーから発売されているAndroidは、各機種によってスペックや動作が違うので選びにくいからです。
iPhoneの場合は、機種が少ないためにスペックや動作確認について店員に聞いた際にしっかりとした回答が返ってきやすいようです。
また、売却や大手キャリアの下取りもAndroidよりiPhoneの方が高値に設定されています。
2017年時点のDoCoMoの下取り価格は、iPhone5sが1万5千円ですが、同時期に発売されたXperiaZ1 SO-01Fは1万1千円でした。
iPhoneはAppleのみでバージョンの違いしかないために、動作確認がしやすかったり、パーツ交換などの手間が減ります。
Androidの場合は、各メーカーによってパーツが違ったり動作が異なるために販売でも売却でもイマイチなのかもしれません。
様々な違いを見てきましたが、iPhoneは利用後の売却でもAndroidより有利なのかもしれませんね。