iPhone8よりも購入ユーザーの勢いが凄いiPhoneXですが、特定の行動によってはiPhone8よりも駆動時間が低い噂が出てきました。
また、Appleは意図的に誤りを作っているという噂も出てきて、何やら怪しい雰囲気になっています。
今回は、「iPhoneXの駆動時間と意図的な誤り」について詳しく見てみましょう。
目次
iPhoneXの駆動時間はiPhone8よりも悪い?2機種を比較しよう!
公式Appleサイトにある、iPhone8とiPhoneXの仕様を確認してみましょう。
iPhone8は、iPhone7とバッテリー駆動時間がほぼ同じと表記されています。
iPhoneXは、iPhone7より最大2時間バッテリー駆動時間が長いと表記されています。
また、駆動時間の比較は以下の様になっています。
- 連続通話時間(ワイヤレス)の場合は、iPhone8よりiPhoneXの方が7時間多くできる
- インタネットは、両方とも同じで12時間
- ビデオ再生(ワイヤレス)も、両方とも同じ最大13時間
- オーディオ再生(ワイヤレス)は、iPhone8よりiPhoneXの方が20分多く再生できる
こう見ると、iPhoneXは最大2時間駆動時間が多く、iPhone8より劣る部分はないように見えますね。
特定の条件によってはiPhoneXはiPhone8より劣る?
by pakutaso
日本版もある「ニュースサイトCNET」の計測によると、iPhoneXはiPhone8よりも駆動時間が短いことが判明しました。
計測方法は、バッテリーを満タンにした状態で画面の明るさを半分にして、外部のオーディオアクセサリーに接続した状態で動画を再生するというものです。
ビデオ再生は、上記で書いた通り、iPhone8もiPhoneXも最大13時間なので変わらないはずなのですが、以下のような結果になりました。
- iPhone8が、13.5時間
- iPhone8Plusが、13.75時間
- iPhoneXが、11.45時間
最大13時間なので、iPhone8は最大よりも持っているので問題はなさそうですね。
しかし、iPhoneXは11.45時間とiPhone8よりスペックが高そうに見えるのに一番低い結果になりました。
ディスプレイサイズに差があまりないことや、搭載されているバッテリーも容量を見ると2時間以上持つほどiPhoneXの方が優秀なのになぜでしょうか?
CNETが伝えるには、TrueDepthカメラや有機EL(OLED)ディスプレイなのが原因なのではないか?と言う事です。
有機ELは省電力と言われていますが、発光の強弱で色を再現しています。
iPhoneXの黒が漆黒であるといわれているのは、発光させていないからです。
つまり、黒など暗い色にならないかぎり電力の消費させることには変わりがありません。
また、充電の長さなども公式では「高速充電はほぼ同じ」と書かれていますが、実際にはiPhone8よりiPhoneXの方が11分長い結果です。
PhoneArenaが計測したバッテリーの持ちでも、iPhone8とiPhoneXは同じで、iPhone8Plusは2種より2時間も長く駆動したという結果も出ています。
こう考えてみると、iPhone8の方が充電の持ちがよく通常充電も多少ですが短いので、iPhoneXはデザイン重視のように見えてしまいますね。
意図的な誤り!?集団訴訟へと発展しているトラブルについて
発端になったのは、海外の大型掲示板サイト『Reddit』で投稿された「バッテリーを交換するとiPhoneの性能が戻る」という内容でした。
この内容から本当にそうなのかを検証することになり、Geekbenchの調査を開始しました。
「iOS10.2.1から意図的に性能を下げているスコアが確認でき、iOS11.2.0からはiPhone7でも確認できた」と言う結果になり
この結果をみたユーザー内では、「意図的に下げて新しい機種に誘導しているのではないか?」という批判が生まれました。
Appleは「性能を下げているのは認めるが、シャットダウンを防ぐためである」と声明を発表しています。
ピーク性能を発揮する際に性能を下げていないと強制シャットダウンしてしまうのなら仕方がないように見えますね。
しかし、問題なのは「指摘されるまでは黙っていた」という事であり、毎年買い替える熱烈なファン以外は、アップデートするたびに性能がダウンしていたと考えられても仕方がないでしょう。
バッテリーを交換することで性能が戻ったという投稿がなければ、気づかなかったことであり批判を受けてしまう結果になったのも仕方がありませんよね。
話がここまでで終わると「バッテリーに気を付けよう」で終わりますが、米ニュースサイト『Chicago Sun-Times(シカゴ・サンタイムズ)』によると、イリノイ州・オハイオ州・インディアナ州・ノースカロライナ州に住む5名が訴訟を起こしたようです。
ニュースサイト『TMZ(Thirty Mile Zone)』では、カリフォルニア州の男性が代表として訴訟を起こしたとも伝えられています。
訴訟を起こした6名の内容をまとめると「購入への誘導や性能を下げることへの同意を得ていないこと、消費者保護法に違反していること」から損害賠償を求めるというものです。
やはり問題とされているのは、黙って行っていたことで、6名ともそのことで怒っているようですね。
Appleがこの訴訟の要求にこたえた場合、他のユーザーも便乗するのは間違いありませんしニュースにもなるでしょう。
そう考えると、この集団訴訟が大きな動きになることは簡単に想像できますね。
もし、Appleが対処をするとなると、性能を戻すか無償でバッテリーを交換する対応でしょう。
iPhone6sの時の様に、機種や封筒での通知がない状態で無償が開始されるのか、今後の対応が気になりますね。
性能を戻された場合は、ピーク性能時にシャッドダウンする恐れがあります。
出来れば、バッテリーの無償交換が良いのですが、全ユーザーが対象になると大きな損失になりますよね。
日本ではiPhoneを使っている人が多いので、今後の動きをチェックしておくことをお勧めします。