通信社や放送事業を手がけ、経済や金融情報を配信しているアメリカの大手総合情報サービス「Bloomberg」(ブルームバーグ)をご存知でしょうか?
去年iPhone7が発売される前の段階で、Bloombergは「次のiPhoneの1つからホームボタンが消える」ということを発表していました。
記事を執筆したのはMark Gurmanさんという方で、Apple関連では信憑性の高い記事を書く人です。
Mark Gurman氏が2016年に書かれた記事内で「AppleはiPhoneの全体的なリデザインを行う。関係者によるとホームボタンを排除することでディスプレイがずっしりするようだ」と伝えています。
今回は「ホームボタンが無くなること」と「無くなった場合の変更点」について紹介します。
目次
iPhone7やiPadで追加されたホームボタンがなくなる前兆について
以前から、「ホームボタンを画面上に表示することで、液晶画面の幅を大きくする」という噂がありました。
ApplePayなど指紋認証を行う機能を変更することは大きな問題があると否定する人や指紋認証が背面で出来るようになると予想する人がおり、様々な噂が登場しました。
そんな中、Bloombergは「以前から廃止する前兆はあった」と伝えています。
例えば、iPhone7はホームボタンがタッチセンサーに変わっているので押した感覚がありません。
タッチセンサー仕様のボタンに慣れない人のために、設定で押したときの振動の強さを変更することが出来るようになっています。
また、強制終了をする方法もiPhone7では、ホームボタンを使わずに音量と電源ボタンで行います。
ホームボタンの仕様が変わっているのは、iPhoneのホームボタンが廃止される前兆なのかもしれません。
iPhoneだけではなく、iPadでもホームボタンを使わない方法が登場しています。
利用したアプリの履歴を見ることが出来るOS Xのドックに似たアプリが、iPadにインストールされるようになりました。
このアプリを使うようになると、ホームボタンからアプリの履歴を見ることは無くなりますよね。
Bloombergは、この2つが「ホームボタンがなくなる前兆」だと予想しているようです。
確かに、ホームボタンの使用頻度を減らすような変更があると廃止する可能性を疑いますよね。
次に発表されるのは3種類で、そのうち1種類だけホームボタンが廃止される?
ホームボタンが廃止されるのは、9月12日に行われる公式発表で登場するiPhoneの1種類のみと言われています。
登場する3種類とは、iPhone7シリーズ2種類とiPhone8と呼ばれている新機種です。
全てを変更しない理由は、iPhoneシリーズはAppleで一番売れていることと、ホームボタンが廃止は賛否を巻き起こす可能性が大きいからと言われています。
確かに、ホームボタンに慣れている人からするとホームボタンが廃止されることで、ホームボタンで行っていた動作が出来なくなるのでデメリットになるでしょう。
また、利益の低そうな1種類だけにリスクを作ることで、iPhone7の売れ行きまでに影響させないようにしています。
しかし、これまでAppleは段階的なアップデートとタイミングの良いデザイン変更で利益を損なわないように運営しています。
このことを考えると、iPhone8が変更することでホームボタンが廃止がスタートし、徐々に減っていくことは間違いないと言えるでしょう。
また、ホームボタンが完全に廃止されるのは2018〜2019年と言われています。
今から2年後にホームボタンが全て廃止されると思うと、今の内からホームボタンの使用頻度を減らさないと面倒になるかもしれませんね。
他の噂からみた、ホームボタンが無くなった後の仕様について
ホームボタンが廃止されると予想しているのは、Bloombergだけではありません。
廃止された場合は、以下のような仕様になるのではないかと噂されています。
- 今後は画面上にホームボタンが表示され、3D Touch機能で長押しなどの動作を再創造する
- 電源ボタン長押し、または電源ボタンを2度押しするとSiriが起動できるようになる
- ホームボタンが廃止されるかわりにカスタマイズ可能なHomeBarが表示されるようになる
- 下から上へスワイプすると、アプリの履歴が表示されるようになる
- 指紋認証のかわりに、3Dセンサーを使った顔認証機能が搭載される
下から上へスワイプする方法は、コントロールパネルがなくなってしまうことになるので可能性は低いと思われます。
iPhone7のカメラの良さや次期iPhoneのカメラの配置が今までと異なるという噂を考えると、顔認証になる可能性は高いですね。
しかし、顔認証になると指紋認証で行っていたApplePayはどうなるのでしょうか。
ホームボタンが廃止されたあとの仕様については、発表まで噂が続きそうですね。
以前紹介した問題点は大丈夫なのか?発表日をまとう!
ホームボタンが廃止された場合、以前紹介した「iPhone8は「Touch ID」がなくなる?顔認証に移行するという噂について」でも問題となっていたTouch ID廃止説が問題となります。
噂の1つである、「顔認証システム」に移行すると紹介しましたが、その場合ApplePayなど指紋認証でしていた動作が使えなくなります。
もし、指紋認証を他の部分に搭載した場合、中国のスマホブランド「vivo」のディスプレイ埋込型センサーと同じにすると認識速度や認識範囲が悪くなってしまいます。
背面にTouch IDを搭載する噂もありますが、Galaxy S8で不人気だったことからAppleが採用しない可能性もあります。
電源ボタンに搭載する噂などもありますが、やはり「ApplePayの問題」を考えると顔認証にするメリットは少ないと言えるでしょう。
9月12日(日本時間9月13日2時〜)にAppleから公式発表がありますが、その時にホームボタンについても紹介されると思います。
今後の発表で、ホームボタン廃止説・Touch ID廃止説がどうなるのか注目ですね。