日本では、新機種が出ると長蛇の列が出来るほどiPhoneが人気ですが、他の国ではAndroidのほうが人気で、日本だけiPhoneシェア率が高いようです。
Appleの本社があるアメリカでもiPhoneのシェア率は39%とAndroidのほうが上回っているのですが、スマホ市場第2位のインドではAndroidシェア率97%で、iPhoneユーザーが全くと言っていいほどいません。
残り3%の所持者も気になるところですが、Appleに勝ち目がないインドにAppleが注力しているというのですから驚きです。
何故注力しているのかを調べている中、面白いことを発見したので紹介したいと思います。
インドがスマホ市場第2位の理由
スマホ市場はこれまで第1位が中国でアメリカが2位でした。
しかしインドがアメリカを追い抜かし、今では第2位がインドになりました。
by gatag
その理由はインドでもスマホが当たり前になりはじめ、ガラケーから乗り換えている人が増えだしたからだと言われています。
数年前までは、インドでも従来の携帯を使用されていました。
しかし人気ケータイ会社の買収など、インドの通信販売が大きく変化しスマホを求める人が増えてきて、世代関係なくスマホが売れるようになりました。
低価格端末に人気が集まる市場のため、日本では考えられないほど安い端末が販売されています。
スマートフォンの使用率については、Counterpointが2015年のインドのスマートフォン使用率を調べたところ前年比の123%増で、スマホ所持が1億台を突破し、ユーザー数も2億人を超えたことが報告されています。
インドの人口は12億人以上いるのでこれからもどんどん増えていくと思われます。
Appleがインドに注力するわけ
上記で書いた通り、インドはスマホ大国です。
しかし人口に比べてユーザー数が少なく、スマホ普及率は極めて低いのです。
スマホ大国になのに極めて低い…矛盾しているようですがここにAppleは注目しているようです。
第1位の中国の普及率は90%と持っている人が多いためマーケット拡大など変化を付けることが難しいのですが、第2位のインドは普及率が低いので、スマホブームが来る前に伸びに期待して拡大したいと思っているようです。
拡大前の問題点がどうしようもない
インドのiPhoneシェア率はわずか3%ですが、その理由として、
Siriにはインドの都市の名前が登録されていないSiriはインドの音楽(ボリウッド)を知らない人口のうち1%しかクレジットカードを持っていないので、クレジットカード決済はインドでは使えない
そして一番の理由として「インドの言語をサポートしていない」のがあげられています。
上記の3点はどうにかなるとしても、英語のみでインドの言語のに対応していないことはとても大きな問題です。
世界的評価の高い同国のソフトウェア開発者もシェア率が低いせいか、Appleのプラットフォーム向けにアプリを開発する意欲が出てこず、現地で人気のアプリがiOSバージョンでは常にリリースが遅れています。
この点は、iPhoneを改善しシェア率を上げることでどうにかできそうですが今のままでは難しいでしょう。
難しいと思う理由としては上記の問題点もありますが、SIMフリーが主流のインドでキャリア+SIMロックをしようといたり、格安端末が主流のインドで高機能と言われているハイエンドモデルが150ドルで売られている中、750ドルでiPhone7を販売していることなどインド内での使いやすさや市場の特性を思い切り無視している点も問題です。
iPhoneの使い勝手はインドでは最悪な上に、約7万無駄にするわけですから売れないのは必然ではないでしょうか。
相性は最悪!?Appleの戦略について
上記で書いた通り、インドでは格安端末が主流です。
Appleもそれは理解しているようで、低価格が主流ならばと世界各国から中古再生品のiPhone 6を集め、インドに売りつけようとしています。
その結果、インド政府からは「古い技術のゴミ捨て場」と懸念されて許可を出してもらえてないようです。
問題点やインド政府に懸念されている中、「今年Apple Storeをインドに3店舗開設する」と告知したようで、正直なところ「どうしてそうなったの?」と不安になってしまいそうです。
開設する前にインドの特性に沿ったiPhoneを作るべきだと思うのですが、そういう点も見込んでの戦略なのか、どうやってシェア率を伸ばそうとしているのか今後に期待ですね。