先日、9月12日に行われたAppleの公式発表では、「iPhone/Apple TV/Apple Watch」などがより使いやすくなったことを発表していましたね。
その中でも1番驚いたのは、「iPhone X」ではないでしょうか。
今回は、10年前のiPhoneとiPhone Xを比べて、もっと凄くなったiPhone Xを知っていこうと思います。
iPhoneが登場した日とiPhone Xの由来
初期のオリジナルiPhoneが登場したのは、今から10年前の2007年1月でした。
Appleコンピュータが、Appleと名前を変えた事を同日発表したので、社名変更で知っている人もいるかもしれませんね。
それから、毎年のように新製品を登場させ、iPhone5sではカラフルな色で若者をターゲットにしたポップデザインでした。
しかし、色の大胆変更や多少の変更があっても中央にホームボタンと背面のリンゴマークがあるのは絶対に変更されないデザインでした。
今年Appleが発表したiPhoneは、iPhone8とiPhone Xです。
iPhone 8は、ガラス製ですがデザインはあまり変わらずでしたね。
しかし、iPhone Xは全く違うデザインです。
ホームボタンがなくなり、ディスプレイには前面用のカメラのみになりました。
名前も、数字ではなくなったのが印象的ですが、これには理由があるのでしょうか?
by apple
一部では、「X」と書いて10(テン)と読むから、10周年記念モデルと言うネーミングにしたのだと言われています。
また、記念モデルのため、XIなど「Xシリーズ」になることはないとも言われているようです。
記念モデルだからこその名前だと思うと、何だかお洒落な気持ちになりますね。
歴代で見ていく、iPhoneの進化
正直、新製品が出ても型落ちでも十分使えて何が違うのかわからない人もいると思います。
6や7など1個前なら、なおさらだと思います。
ここでは、歴代と比べて、どう進化したのか考えてみましょう。
2007年:iPhone(初期)
今のiPhoneの基盤ともなった初期は、今ほどではありませんでした。
しかし、電話中はタッチスクリーンが無効化され、指で画面を動かし、拡大できたことは、とても大きな反響を与えました。
2008年:iPhone 3G
3G通信が可能になったiPhone 3Gは、日本でも売られるようになりましたね。
この頃は、容量が8GBと16GBしかありませんでした。
AppleStoreが誕生し、開発者がアプリを作り、提供するのが始まったのもこの頃です。
iPhone 3GSというのも登場しましたね。
2010年:iPhone 4
両面ガラスという大胆なデザイン変更がされました。
重量は、iPhone 3Gの135gよりも少し重い137gですが、ディスプレイも綺麗になり、容量も16GBか32GBから選べるようになりました。
2011年:iPhone 4s
iPhone4に黒い縁がついたデザインのiPhone4sになってからは、auなどでも取り扱いを開始しました。
スマホの普及率を見ても、2011年から高くなっているので、影響があった機種なのかもしれませんね。
2012年:iPhone 5
歴代iPhoneは、3.5インチの画面だったのですが、iPhone5からは4インチになりました。
そのことで、「使いにくい」など批判があったようです。
iPhone3Gでは厚み12.3mmありましたが、iPhone5では7.6mmと薄さもどんどん良くなっています。
重さも112gと、とても軽くなったので仕様変更で使いにくかった人も多かったでしょう。
2013年:iPhone 5s/5c
iPhone5と同じサイズと重量で、新色のゴールドが出たのがiPhone 5sですね。
ホームボタンに指紋認証であるTouch IDが搭載され、iPhone 4sよりも優秀と言われた機種でした。
iPhone 5cは、ポップなカラーで若者向けのようなものです。
この時期にOSが7になり、UIが開発者がデザインしやすいフラットデザインになりました。
UIとは画面上のデザインのことで、リッチデザインに飽きた人には新鮮な気持ちになったのではないでしょうか。
2014年:iPhone 6/iPhone 6 Plus
公式発表前にフレームの情報が流れて、カメラに凹凸が出来たことで発表前から一部不評だったことで覚えている人もいるのではないでしょうか。
液晶の画面が、4インチから4.7インチになり、厚みも6.9mmと7mmを初めて切った機種になりました。
厚みがなく、折れやすい事で一時期SNSで「手で折れる」と動画がアップロードされていることが多かったですね。
液晶を大きくしてほしいという期待に応えた結果、発売後売り上げが上がり、株価も上がったので、株に詳しい人には印象にある機種なのではないでしょうか。
同時に発売された「iPhone 6 Plus」は、5.5インチと液晶が大きく、タブレット端末との中間の機種として人気がありました。
画面の大きさだけではなく、Plusは「光学手振れ補正・バッテリー」が魅力的で、女性の所持率が高かったようです。
2015年:iPhone 6s
2015年に発売されたのは、iPhone 7ではなく「iPhone 6s」でした。
iPhone 6とiPhone 6sの違いは、画素数の大幅強化・LivePhotosの追加・4K動画撮影・ボディの強化・3D Touchの追加です。
また、今までのはメモリが1GBでしたが、iPhone6sからはメモリが2GBになりました。
指紋認証も第二世代になったため以前より早くなり、iPhone6よりも大幅に進化した機種になりました。
2016年:iPhone SE/iPhone 7/iPhone 7(PRODUCT)/iPhone 7 Plus
液晶画面が大きいのが苦手と言う人の為に登場した「iPhone SE」は、中身はほぼiPhone 6sと同じです。
iPhone6sと異なる点は、液晶が4インチで、指紋認証が第一世代、3D Touchも利用できないことです。
片手で操作がしやすく、iPhone 5シリーズが好きな人にはお勧めの機種でしたね。
9月に発売された「iPhone 7シリーズ」では、iPhoneで初めて防沫・耐水・防塵性能が付きましたね。
Androidでは通常の機能の為、今までなかったことでiPhoneに手を出しにくかった人もいたのではないでしょうか。
また、日本国内のみApplePayが使えるFeliCaも搭載されています。
ホームボタンが感圧式になり、押した感覚がしないことで設定で振動レベルを変更できるなど、ホームボタンにも変化がありました。
初期iPhoneとiPhoneXを比較してみよう
iPhone初期と比較をすると、10年で何処まで進化したのかを感じることが出来ました。
以下は、比較したものです。
OS
初期は、当たり前ですが、OSがまだ1.0でした。
iPhoneXは出荷時OSは11になります。
プロセッサ
初期は、ARM 1176JZ(F)-S(32ビットで2005年のリリース以降推奨されなくなった部品です)
iPhoneXは、A11 Bionic +ニューラルエンジンM11モーションコプロセッサ(Apple製品で64ビット、高速コア)
ディスプレイ
初期は、3.5インチTFT LCD(薄型テレビとで使われている液晶、ppiは163です)
iPhoneXは、5.8インチSuper Retina HD(耐指紋性撥油コーティングがされており、ppiは458です)
また、最大輝度 625cd/m2で、広色域に対応しています。
画面解像度
初期は、320×480で、iPhoneXは、2436 x 1125です。
ストレージ
初期は、4GB・8GBで、2008年に16GBが登場しました。
iPhoneXは、64GB〜256GBと大幅に増えました。
カメラ
背面カメラは、初期は2MPでしたが、iPhoneXでは12MPで広角と望遠付き、10倍デジタルズーム等が搭載されています。
動画撮影についても、初期はありませんでしたが、iPhoneXでは4K撮影も可能です。
位置情報
初期では、デジタルコンパスでしたが、iPhoneXではAssisted GPS、GLONASS、Galileo、QZSSの3つも搭載されています。
バッテリー
通話では、2G通話が8時間だったのが、通常通話で21時間できるようになります。
データ通信は6時間、音楽再生は24時間でしたが、iPhoneXではネットが12時間、ワイヤレス音楽が60時間など増えるなど大幅に増えました。
価格
初期は、日本では発売されていませんが、日本額にすると約6万でした。
iPhoneXは、SIMフリーの64GBでも約11万と2倍の価格になっています。