UPQ(アップキュー)と言うと、初代スマホであるA01が、技適が未取得のまま発売されるなど、大きなトラブルがありました。
そんなトラブルを乗り越え登場したのがUPQ Phone A01X(以下、A01X)です。
by upq
1万円台で購入できるSIMフリースマホの1つで、2015年12月に発売されたのですが、5月9日にUPQの公式ホームページにて、A01Xが充電中に燃えるという重要なお知らせが更新されました。
使用している方には心配なニュースですよね。
今回は、A01Xのバッテリートラブルについて詳しく見ていきたいと思います。
A01Xのバッテリートラブルについて
一番初めにバッテリートラブルについて報告があったのは2016年9月でした。
充電中に過熱し燃損したという内容で、UPQは消費者庁および経済産業省の指導のもと第三者機関による解析を行いました。
その結果、充電中のバッテリーが焼損元でバッテリーに原因があることを明かしました。
2017年5月9日時点では、2016年に2件、2017年に2件の計4件から報告が上がっており、そのうち2件は非重大製品事故ですが、残り2件は重大製品事故に当てはまるようです。
また、沖縄県でA01Xを充電している間に燃えだし火災が発生した件もあり、こちらもバッテリーが原因と思われます。
都合3件になった重大製品事故に該当する事象が明らかになりましたが、消費者庁と経産省、販売店などと一緒に対応を協議中で、5月下旬にどういう対応をするかを明らかにするようです。
現在、販売されてしまった台数については未発表ですが、もし近くに使用している方がいる場合は教えてあげるのがいいかもしれません。
購入者専用の窓口をメールと電話にて解説しているので、使用中の方は是非詳細を聞いてみることをお勧めします。
↓ upqより引用
【電話窓口】
フリーダイヤル0120-291-700(PHS・携帯電話からもご利用可能です。)
受付時間|平日:10:00~18:00
※お客様のお名前、ご連絡先、シリアルナンバーをお伺いしますので、お手元に製品をご用意の上で、お電話いただきますようお願い申し上げます。
※NTTコミュニケーションズ以外の050番号(IP電話)をご利用のお客様は、フリーダイヤルをご利用いただくことができません。この場合は、恐れ入りますが 03-6629-7836 宛てのお電話
をお願いいたします。【Eメール窓口】
[email protected]
https://upq.me/jp/contact/
※メールでのお問い合わせの受付は24時間対応しております。
※返信は平日10時~18時まで。順次返信させていただきます。
※本文には、お客様のお名前、ご連絡先、シリアルナンバーをご記載いだきますようお願いいたします。
重大製品事故に該当する事象とは?
今回、A01Xではバッテリートラブルによる報告が4件ありましたが、重大製品事故に当てはまったのは2件と沖縄県での火災トラブルの1件でした。
残り2件が重大製品事故にならなかったのは何故でしょうか?
また、消費者庁の発表ではUPQに「厳重注意」を出しています。
この「重大製品事故」と「厳重注意」とはどういうものなのでしょうか?
重大製品事故というのは、消費生活用品安全法の公表制度によるものなのですが、
事業者は事象を知ってから10日以内に消費者庁に報告しなければなりません。
また、以下の3つの観点により重大製品事故か非重大製品事故かに分けられます。
1.消費生活用品安全法の対象とする消費生活用製品であるか。
2.絶対に製品欠陥による事故でないと言えるか。
3.危害の程度が、死亡、重傷病、後遺障害、一酸化炭素中毒又は火災のいずれかに当てはまるか。
重大製品事故に該当する理由はこの3つの観点から見て決まったのですね。
では、次に何故UPQは消費者庁から「厳重注意」を受けたのでしょうか?
先ほど書いた通り、事業者は事象を知ってから10日以内に消費者庁に報告しなければなりません。
しかし、UPQは2017年4月17日に事象を認識し、報告書を消費者庁に提出したのは4月27日の0時20分でした。
提出期限は4月26日までなので、提出期限が20分ですが超過してしまいました。
その為、期限を守れなかったとして「厳重注意」になってしまったのですね。
今後の動きについて
UPQは今回のバッテリートラブルについて、「1つ1つ迅速に解決できるよう動いている」とコメントしています。
何かしらの対応を発表するのは5月下旬と言う事なので、もし使用している場合は問い合わせをすることと小まめに公式ホームページを確認するようにしましょう。
販売数が不明の為、必ずしも今使っているスマホが燃え出すとは言い切れません。
しかし、燃え出さないとも言い切れないので、十分な注意が必要です。