大手キャリアと違って格安スマホ(MVNO)は値段が安いのが最大の魅力です。
しかし、「安かろう悪かろう」という言葉通りでMVNOは知識がなければ損をしてしまいます。
国民生活センターに寄せられたMVNOのトラブル相談は、2011年が20件、2014年で139件、2015年は380件と少しずつ増え、2016年は前年度の約3倍の1045件になりました。
この原因は、主にユーザーのMVNOの知識不足によるものです。
料金を抑えたいために変更したはずが、大手の時は当たり前だった対応がないためにストレスやトラブルに発展することは本望ではありませんよね。
今回は、「格安スマホに変更する前に注意してほしい事」についてお話したいと思います。
大手キャリアとMVNOの違い
大手キャリアでは当たり前だった対応がMVNOでも当たり前とは限りません。
以下は大手キャリアとMVNOの違いについてです。
大手キャリア:ローンが残っていてもショップで代用機を借りて修理をお願いすることが出来る。
MVNO:ローンが残っている場合は修理できなかったり、代用機を貸し出していない場合がある。
大手キャリア:SIMと端末がセットで売っているためにすぐに使うことが出来る。
MVNO:SIMと端末を別で契約できるためにややこしく、SIMが非対応などトラブルに発展しやすい。
大手キャリア:問い合わせがショップ・ネット・電話と複数あるため、繋がりやすい。
MVNO:実店舗が少ないために電話のみの対応で、繋がりにくい。
大手キャリア:ショップで店員と一緒に手続きができるため、すぐに利用可能になる。
MVNO:実店舗がない場合もあり、手続等を自分でする必要や数日待つ必要がある。
大手キャリア:キャリアメールがあるため、すぐにアドレスを作り相手にも届きやすい。
MVNO:メールサービスがない場合があり、自分で探し作る必要がある。また、相手のメール設定によっては届かない場合がある。
上記の点は乗り換える前に自分で調べたり、問い合わせすることで回避できるトラブルです。
乗り換える場合は、本当に乗り換えても大丈夫かをしっかりと考えることが大切です。
乗り換え前に注意してほしい点について
国民生活センターでは、大手との違いによるトラブルが相談の大半を占めているようです。
格安スマホの注意点についてのPDFを準備するなど、国民生活センターも事前に調べておくことを勧めています。
以下は、個人的にMVNOに乗り換える際に注意してほしいことを書いたものです。
乗り換える際に参考にしていただければと思います。
- 今契約している会社で2年縛りなど違約金が発生しないか
- キャリアで貯めていたポイントなどが失効するが大丈夫か
- 次に契約する会社は自分の利用状況に合うプランがあるか
- 期間限定のプランではないか。その場合、期限が切れた後も自分に合うか
- MNP予約番号を発行後、場合によっては数日スマホを使うことが出来ないが大丈夫か
- メールサービスがあるか、今登録しているものはキャリアメール以外も対応しているか
- いざというときの為に家電量販店などで専門カウンターがないか確認をしたか
- 今使用している端末はMVNOに対応しているか
- 新しくスマホも購入する場合は、非対応の機能が多いので購入後に後悔をしないか
- 質問ついでに窓口が繋がりやすいかを確認する
過度な心配なのでは?と思われるかも知れませんが、後で後悔するのは嫌ですよね。
最近では家電量販店の一部で専門カウンターを設けている会社も多数あるので、近くに検討している会社の専門店がないか検索をして、質問しに行くのもいいかもしれませんね。
MVNOに乗り換える場合の流れ
MVNOに乗り換えたいと思ったら、まずは調べることが大切です。
by gahag
まず自分の利用状況を確認し、利用状況に合う会社を探します。
自分に合う会社を見つけたら、上記の注意点を見て「乗り換えても大丈夫か」を調べて考えましょう。
解決策を調べ、対応しているかの確認もして「大丈夫!」だと思ったら、今の契約を解約し、MVNOに申し込みをしましょう。
乗り換え時に、携帯電話をそのままにしたい場合は、「MNP予約番号」を発行してもらい手続きをしましょう。
文字に起こすと簡単に見えますが、実際行動にすると大変だと思います。
特に注意点を調べることに苦戦をすると思いますが、いざという時「どうしたらいいのか分からない」となっては後悔しか残りません。
乗り換えた後、後悔しないためにも事前に調べて「乗り換えてよかった」と思えるようにしていきたいですね。