今年の3月までの過去5年間でスマホによる火傷・低温火傷の報告が国民生活センターに190件も寄せられたことをご存知でしょうか。
国民生活センターによると「本体の表面が心地よいと感じられるのは44度」らしいのですが、長時間心地よい熱を持ったスマートフォンを使っていると低温やけどになる恐れがあるようです。
本体が50度になると数分で火傷をしてしまうなど怪我に繋がるため、熱いと思ったら温度が下がるまで使用を控えることが大切です。
スマートフォンの連絡ツールのみを使用している方には、スマホ熱はあまり気にならないと思いますが、ゲームやテレビ電話を使用する方は10分で最大58度にもなるようなので注意が必要です。
また、気温が温かくなってくると熱を持ちやすくなり、熱暴走を起こすこともあります。
今回は、スマホ熱で怪我をしないように「スマホ熱の対処法」について紹介したいと思います。
スマホが熱くなる理由とは?
スマホが熱を持つ原因は以下の通りです。
- 頻繁に充電するほどのバッテリー劣化
- 「ながら充電」によるバッテリー負荷
- 長時間スマートフォンを使用している
- 急速充電によるバッテリー負荷
- 本体の故障や不具合
- アプリによる負荷
また、電波が不安定な場合は電波を探そうと負荷が掛かるので熱を持つ可能性があります。
直射日光に当たる場所や車内、高温になりやすい場所に置いていることもスマホが熱くなる原因ですね。
by pakutaso
スマホはパソコンの様に冷却装置がついていないので熱を持つと放出することに時間を要します。
防水性の高い端末は機密性が高いために通常のスマホより熱くなりやすいく冷ますのに時間がかかるので出来るだけ熱を持たないように工夫することが必要です。
熱を持ったまま使うのは非常に危険です!
人によっては心地の良い熱でもスマホにとっては高熱です。
スマホやパソコンの基幹部品は100度の熱でも故障することはないと言われていますが、バッテリーは熱に弱い特徴を持っています。
どれほど熱に弱いかと言うと、45度以上になるとバッテリーの劣化が進むほどです。
ちょっと熱いかな?と思う頃には、もうバッテリーは劣化し始めているので注意しましょう。
熱を持ったまま使うことで、バッテリーが劣化をするだけではなく、フリーズや誤作動を起こす熱暴走や、熱に弱い部品が傷んでしまい故障してしまう場合もあります。
最初に書いた通り、火傷や低温火傷、最悪の場合は発火やバッテリーが破裂してしまう場合もあります。
スマホの買い直しだけでは済まない事故になってしまう可能性もあるので熱いと思ったら冷ますようにしましょう。
スマホを冷ます方法
熱いと分かっていても、オンラインゲームやテレビ電話などタイミングがあると思います。
ですが、バッテリー交換を早めてしまうことや怪我をする恐れを考えて早めにスマホの使用を中止しましょう。
ながら充電をしている場合は充電を中止し、ケース等を外し電源をオフにしましょう。
電源を切る理由は、本体内のキャッシュをクリアするためです。
キャッシュをクリアすることで発熱の原因になったアプリの動作が止まり、再起動後の発熱リスクを下げることが出来ます。
また、防水性の高いスマホだからと水の中に入れたり冷蔵庫で冷やすことはお勧めしません。
急激な温度変化による結露を起こしてしまい、本体内部のみで水没した状態になる場合があるからです。
早く冷ましたい場合は、扇風機の風に当てたり、涼しい場所に置いておくことをお勧めします。
熱を持ってからの対処法も大切ですが、熱を持つ前から対処することも大切です。
ながら充電などスマホが熱くなる原因を避ける事はもちろん、不要なアプリのアンインストールや停止を小まめにしましょう。
長期間使用しないアプリがある場合は、アカウントと関連付けをするなどのバックアップをしてからアンインストールをしましょう。
再インストール後、データを復旧させることでアンインストールしている間の熱対策になります。
また、放熱効果の高いアルミ製のカバーやパソコン用の冷却用パットを貼り付けるなど関連商品で対処することもお勧めです。